業界情報

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中小・中堅建設企業の海外進出の後押し(国土交通省)

1.国土交通省は、19年度中小・中堅建設企業の海外進出をさらに後押しする。

2.中小・中堅建設企業の中には、海外進出を希望する者が増加しているが、相手国情報や現地ネットワークの不足が原因で進出を躊躇する例も多い。
このため、JICA、JETRO、中小企業庁、中小機構、外務省及び金融機関等の支援を受けて平成29年6月12日に「中堅・中小建設業海外展開推進協議会(JASMOC)」が発足した。
発足当時の会員企業は68社であったが、最近では200社を越えるまでになった。

3.海外進出に向けたJASMOCを中心とした支援策は以下の通りである。
(1)海外市場や海外進出の事例に関する情報の提供
(2)信頼できる現地企業との連携の構築の支援
(3)進出予定国からの技能実習生の受入と技能習得後の日本企業での就業の促進
(4)金融支援に向けた取り組み

4.年度毎に東南アジアの各国の中から重点対象となる国を選び全国セミナー展開等の支援が展開された。平成29年度はタイ、ミャンマー、インドネシアが重点対象国とされ、平成30年度はベトナム、ミャンマーの2ヶ国が重点対象国とされた。
2019年度も国土交通省は引き続き中小・中堅建設企業の海外進出をさらに後押しする方針で、19年度予算案で、海外進出のための環境整備・機会創出に関する経費として71百万円、新たな海外ビジネスモデルを推進する経費に26百万円を計上した。
帰国する技能実習生と海外進出を具体的に進める日本の建設企業との面接等のマッチングを日本国内での実施することにも注力する考えである。

(記事:理事 吉永茂)

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